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『一番戦争をしたくないのは戦争を体験した人』
2005年 12月 30日 *
大掃除の一環としてハードディスク(DVDレコーダ)を整理していて気づいたことですが、今年は戦後60年ということで戦争を想起するようなドラマだったりドキュメンタリーといったTVメディアによる特別番組が非常に多かったようなに思われます。何故ここまで戦争関連のTV番組が多かったのか?自分には良く分からないのですが、もしかすると近年の昭和回帰ブームや往年ドラマのリメークなどがそれを煽る一つの要因だったのかもしれません。

自分がテレビを見る時は、出演者の顔ぶれでその番組を見るかどうかの大部分を決めてしまっています。よって、これだけ多くの(戦争関連の)特別番組が放送されていながら、自分が目にしたのはそのうちのホンノ一握りだと思います。

その中で特に印象に残ったのが、先日放送された「戦後60年特別企画“おじいちゃん,本当のことを聞かせて”」。おじいちゃんとはフィリピンで日本軍から武装解除命令がなかったとして29年間フィリピンのジャングルでひとり戦い続けた小野田寛郎さんのこと。

小野田さんと対話をするのは石原さとみさん(19)。番組の途中途中に戦争時の映像が挿入されるものの、この二人の会話からは他のドキュメンタリーのような圧倒的な重々しさは感じられません。しかし、笑顔で孫世代の彼女と対話するその姿がすべてを物語っているような気がしてなりません。どんなに忠実にかつての惨劇を(ドラマで)表現しても、感じるとることができない"真実"がそこにはあるのでしょう。自分のように戦争を体験していない(言い換えると、戦争があったという事実さえ実感が乏しい)世代にとって、小野田さんの事を知らなかったという彼女の存在は番組内である意味で良いフィルターになっていたように感じられます。

他の番組のように戦争時の様子を克明に伝えているわけではないのですが、何か言葉で表現しきれないような不思議な気持ちにさせられました。真実を知るとは、もしかするとそういうことなのかもしれません。

惜しまれるのは、この番組が年末のしかも深夜の時間帯に放映されたということ。こういう番組こそ、ゴールデンのみんなのがテレビに視線を傾ける時に流してもらいたかった。
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by philboc | 2005-12-30 23:59 | thought